日本山人参(ヒュウガトウキ)の副作用は?

現代医薬品の消炎鎮痛剤など、確かによく効きます。

でも半面大なり小なりどんな薬でも副作用があります。

そして稀に、重大な副作用を引き起こすこともあります。

 

副作用はなぜ起こるのか?

水野修一

水野修一

1937年福岡県若松市(現・北九州市)出身。1968年九州大学医学部を経て同大学院修了。1973年国立小倉病院消化器系医長となる。1976年漢方治療開始。1981~2年厚生省漢方治療法研究班班長。1984年~和漢医薬学会評議員となる。1987年天台法華円宗にて得度し僧籍に入る(法名・修澄)。1993年日本東洋医学会認定専門医/日本東洋医学会評議員(現・代議員)となる。元国立小倉病院内科・消化器科医長。現在・医療法人敬天会東和病院副院長。専門(現代医学):消化管の内視鏡診断と治療/消化器がんの治療など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

薬を飲んだら目的の箇所だけに作用すればいいのですが、血液と一緒に全身をまわるため、予想外の副作用を起こすことがあるのです。

薬が強ければ強いほど重大な副作用を引き起こす可能性は高まります。

それで日本山人参(ヒュウガトウキ)も色々な症状に効くので、ほんとに副作用は大丈夫なのだろうかと、心配になってしまいますよね?

でもご安心下さい!!

 

日本山人参(ヒュウガトウキ)は、自然の薬用植物ですから、体に優しくゆっくりしか効きません。

 

「ヒュウガトウキのすべて」の著者 医学博士 水野修一先生はヒュウガトウキを服用された多くの患者さんの症例の確認を行っておられます。

具体的にはガンとヒュウガトウキ、C型慢性肝炎とヒュウガトウキ、糖尿病とヒュウガトウキ、気管支喘息とヒュウガトウキ、慢性関節リュウマチとヒュウガトウキなどです。(日本山人参はヒュウガトウキの俗名)

 

その先生が新書「ヒュウガトウキのすべて」で、ヒュウガトウキの副作用のことを次のように言っておられます。

 

日本山人参(ヒュウガトウキ)に重大な副作用は報告されていません

ヒュウガトウキ(日本山人参)とは?

日本山人参(ヒュウガトウキ)の安全性は証明されています。

  ネズミを用いた急性毒性実験においてもまったく異常は認められませんでした。

またネズミを用いた慢性毒性試験も行いましたが、六カ月の連続大量投与でも、特に障害は出ませんでした。基本的に現代医学のような危険な副作用もありません。

 

日本山人参(ヒュウガトウキ)の優れた働きをご理解いただく上でお飲みいただくと、より健康効果を実感できることでしょう。

なお、重大な副作用とは、肝障害や造血障害(血小板減少や白血減少)、腎障害、薬剤性の肺炎などを言います。

 

ただ世の中には、鶏卵や牛乳、そばなどに対するアレルギーのある人が、まれにあるように、セリに対するアレルギーのある人もごくまれにはいます。

日本山人参(ヒュウガトウキ)はセリ科の植物ですから、そのものを飲みますと、身体が痒くなるとか、唇の周りが赤くなってひりひりするなどの反応が出る人が、ごくまれにはあります。

この現象を、副作用といえばそうなります。

 

「急性毒性試験で」まったく以上なし

ある物質を薬として用いようと考えたとき、それを大量に使うと生物の全身にどんな影響が現れるかという「急性毒性実験」というのが、まず最初に行われます。

ヒュウガトウキの場合には、愛媛大学医学部生化学教室の奥田教授の研究室において、ウィスター系のネズミを使ってこの急性毒性実験が行われました。

 

成熟したネズミに対して、体重1kgあたり3.2gと6.3gのヒュウガトウキを溶かした懸濁液を、チューブを用いてネズミの口のなかへ注入。

その後1週間にわたってネズミがどうなっていくかを観察したあと、採血して、肝臓障害の指標となる血液中のトランスアミラーゼ値(GOTやGPTなどの値として示される)を測定、さらにそのネズミを解剖して、胸腹部の主要臓器に何か異常が起きていないかどうかを検査しました。

 

その結果、7日間、体重の変化もなく、なんの異常も認められませんでした。

解剖しても胸腹部の臓器はすべて正常で、血液中のGOT,GPTもすべて正常範囲でした。

 

この数字を人間にあてはめると、体重50kgの人が、一度に300gのヒュウガトウキを食べてしまっても何の問題も起こらない、ということになります。

これによってヒュウガトウキの安全性が証明されたことになり、薬用として用いれば「上薬」となりうることが明らかにされたのです。

 

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