アルドース還元酵素とは

アルドース還元酵素は、神経内でグルコースからソルビトールを合成するポリオール代謝の速さを律する酵素です。

通常のポリオール代謝経路では、下記のようにソルビトールは果糖(フルクトース)として無害化され体外に排出されています。

【ブドウ糖→アルドース還元酵素の作用によって→ソルビトール→ソルビトール脱水酵素→果糖(体外へ排出=無害化)】

 

ところが、人が糖尿病状態となって血糖値の高い状態が続くと、上のポリオール代謝経路におけるソルビトール脱水酵素の働きが追いつかず、末梢神経組織内にソルビトールが蓄積し、神経組織が変性を起こしてきます。

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病気をしない体を作るには?(病気予防の秘訣)

064578病気をしない体を作るためにはどうすれば良いか?

 

それは自己免疫力を高めることです。

 

自己免疫力がアップすれば、免疫細胞(白血球)が病気の原因となる細菌やウィルスを退治して、体を守ってくれます。

驚くべきことに、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞はガン細胞まで退治してくれるのです。

 

免疫細胞はまるで敵をやっつける軍隊のようである

免疫細胞を軍隊にたとえると、第一部隊と第二部隊に分かれて体内に侵入してくる細菌やウィルスを退治します。

 

第一部隊は、顆粒球(好中球)とマクロファージという免疫細胞が担当します。

 

顆粒球は強い貧食・殺菌応力をもち、進入してきた細菌やウィルス細菌やウィルスを見つけると、すぐにたたかって退治します。

ケガをしてできた傷口の膿は、細菌と顆粒球がたたかった後の死骸です。

顆粒球で処理できないとマクロファージが出てきます。

マクロファージは大食細胞というだけに、細菌やウィルスとたたかって、すぐ次々と捕食していきます。

 

樹状細胞は情報を伝える免疫細胞で、進入してきた敵の情報をキャッチし、素早く第二部隊にいる司令官であるTh1細胞とTh2細胞に伝えます。

 

第二部隊は、T細胞、B細胞、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が担当します。

 

第二部隊は、進入してきた外的が非常に強敵で、第一部隊だけで退治しきれない場合に出てくる特殊部隊です。

 

Th1細胞という司令官は、第一部隊から受け取った情報をもとに、キラーT細胞という攻撃隊を増やし、攻撃力を高めます。キラーT細胞はTh1細胞の攻撃命令を受けて、細菌や異物を攻撃します。

 

もうひとりの司令官Th2細胞は、B細胞を刺激して抗体をつくるよう働きかけます。

B細胞は病原体そのものにくっつき「抗体」という特別な武器をつくリます。

抗体はいわば攻撃ミサイルのようなもので、その抗体によって異物を攻撃し、破壊します。

今風疹が急増して予防接種が呼びかけられていますが、予防接種することにより抗体ができますから、進入してくる敵に備えることができるわけです。

 

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は、生まれつきの殺し屋とも言われている免疫細胞で、独自に体内を巡回し、ウィルスに感染した細胞やがん細胞を見つけると、直接攻撃して殺します。

 

免疫力を高めるためには

免疫力を高めるためには、以下のような方法があります。

 

腸内環境を改善し、腸を元気にする

腸は単なる消化器官ではありません。

「第2の脳」ともいわれ、脳からの指令がなくても独自の判断で行動している賢い器官なのです。

 

脳内伝達物質であるセロトニンやドーパミンのほとんどは腸で作られ、腸それ自体で免疫機能をつかさどっています。

腸は外部と直接つながっている器官で、進入してくるウィルスや細菌の最前線基地で、免疫細胞の6割は腸にあるのです。

 

従って腸内環境を改善し、善玉菌を増やしていけば、自然と免疫力は高まっていきます。
脂肪のとりすぎに加え、ストレスや睡眠不足などで、日本人の腸は日々痛めつけられ元気をなくしています。当然、悪玉菌が増え、免疫力は低下しています。

 

ぐっすり寝て疲れやストレスをとり、食物繊維をたくさんとれば快便力も増していき、腸は元気になります。そして腸内環境は改善され、善玉菌も増えていきます。

 

散歩をしたり音楽を聞くことも、副交感神経の働きをよくし、腸の機能を正常にします。

 

低体温症を改善する

人間の体温が1℃上昇すると。基礎代謝が10%以上、免疫力が50-60%も上がるといわれていわれています。

このように、体温は免疫力を大きく左右します。

 

ところが日本人のほとんどの人が35度台(理想的には36度後半)しかなく、大きな問題になってきています。

「体が冷たいと、免疫をつかさどる細胞や酵素は全然うまく機能しない」 (米国カリフォルニア大学の麻酔専門医ダニエル・セスラー) とういう報告もあります。低体温だと消化酵素や代謝酵素の働きが低下し、新陳代謝が悪くなり、免疫力が低下するのです。免疫力が低下すると、風邪などの感染症やさまざまな病気にかかりやすくなります。

 

低体温の原因は生活習慣の乱れです。

 

運動不足や冷暖房の普及、シャワーだけの入浴習慣。食生活でも冷たい食べ物や飲み物、甘い食べ物のとり過ぎ、季節はずれの野菜や果物の摂取が低体温の大きな原因になっています。

 

低体温を改善するには、乱れた生活習慣を見直し、低体温の原因を取り除くことです。

 

私も気がついたら35度台の低体温になっていましたが、毎日半身浴をしながら全身の肌つまみをしたところ36.5度まで回復しましたので、いろいろやれば低体温は必ず改善できると思います。

 

その他

血行をよくする、唾液力をつける、太陽光を浴びる、免疫力のアップが期待できる食品などを積極的に摂取するなどすれば免疫力を効果的に高めることが出来ます。

 

また上の取り組みとも密接に関連していますが、免疫力のカギを握るのは自律神経です。

従って自律神経のバランスを保つことが、免疫力を高め、病気を退治する最高の状態といえます。

なぜなら免疫力も、血行も、消化作用も自律神経が支配しているからです。