ヒュウガトウキ(日本山人参)とは?

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ヒュウガトウキは和名、日本山人参は俗名です。

根を引っこ抜いた姿・形が朝鮮人参に似ていることから、日本山人参とも呼ばれています。

昔はヒュウガトウキ(日本山人参)は、イヌトウキ(日本山人参)と呼ばれていました。

ところが、その後の研究・調査の結果、ヒュウガトウキ(日本山人参)とイヌトウキ(日本山人参)は違う種であることが判明しました。

 

ヒュウガトウキ(日本山人参)は絶滅危惧種

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ヒュウガトウキ(日本山人参)は、九州の大分、宮崎、熊本の県境に自生しています。

環境庁に絶滅危惧種に指定された希少な植物がヒュウガトウキ(日本山人参)です。

朝霧が深くて陽の当たらない北向きの断崖絶壁に自生しています。

岩肌の割れ目に根を張り、ミネラル分たっぷりの栄養成分を吸い上げているのです。

 

ヒュウガトウキがいま注目の訳

いま注目!

ヒュウガトウキ(日本山人参)がいま注目されている訳は、ヒュウガトウキが豊富なビタミン・ミネラルの他、「YN-1」「イソプテリキシン」「アオノマリン」といった特殊な有機化合物を含んでいるからです。

 

ヒュウガトウキの根の方は、医薬品認定(医薬発第1115003号)されています。

その後、ヒュウガトウキ(日本山人参)の研究が進み、ヒュウガトウキ(日本山人参)の葉に特殊な有機化合物が含まれていることが判明しました。

「YN-1」という成分が、根以上にたくさん含まれていることがわかり、注目を浴びているのです。

ただ有機化合物は未解明な部分も多く、今も全容解明に向けて研究が進められています。

 

ヒュウガトウキ(日本山人参)の歴史

ninjinヒュウガトウキは、江戸時代、薩摩藩の霧島・高千穂地方の領民が、その効能の高さから「神の草」として栽培し利用していました。

戦国時代が終り江戸時代になると徳川家康を初め各諸大名は不老不死の秘薬を探し求める様になり、また薩摩藩島津氏においては無病息災の薬として珍重され門外不出の秘薬であったと考えられます。

真意のほどはわかりませんが、秦の始皇帝の命を受けて、徐福が探し求めていた不老長寿の薬草ではないか?という噂もあります。

 

歴史的ないい伝えからみても、希少価値の高い魅力的な植物であるというのは間違いない事実です。

門外不出のため、その存在は近年まで一部の地域住民にしか知られていませんでした。

しかし、近年「ヒュウガトウキ(日本山人参)」が健康食品やサプリメントとして注目されるようになりました。

そして、宮崎大学農学部、愛媛大学医学部、九州大学医学部卒水野博士をはじめ多くの研究グループによって、ヒュウガトウキ(日本山人参)に関する研究成果が「和漢医薬学会」や「日本生薬学会」などで発表されています。

 

ヒュウガトウキと

イヌトウキ、朝鮮人参との違い

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これまでヒュウガトウキ(日本山人参)はイヌトウキ(日本山人参)と誤認され、生薬系の学会や健康雑誌にもイヌトウキ(日本山人参)として紹介されてきました。

それは、日本植物分類学の父である牧野富太郎博士が、江戸時代ウヅと呼ばれていた日本山人参をはじめにイヌトウキと定義づけされたからです。

しかし1971年、北川政夫氏によってウヅは、イヌトウキとは異なる新種で、ヒュウガトウキと正式に発表されました。

 

ヒュウガトウキ(日本山人参)もイヌトウキ(日本山人参)もセリ科の植物で非常に似通ってはいます。

しかしイヌトウキ(日本山人参)はおもに和歌山や四国に自生しています。

それに対し、ヒュウガトウキ(日本山人参)は、宮崎、大分、熊本の県境に自生して生活環境も異なっています。

そして葉の形や色をはじめ成分などが異なっていることもわかったのです。

 

ヒュウガトウキとイヌトウキは「YN-1」の含有量で区分できる

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1995年の日本薬学界において、大阪薬大と日本薬草研の研究チームによる「クマリン類を指標にしたセリ科生薬の分類」についての発表がありました。

当時九州地方で薬用とされていたヤマニンジンはイヌトウキ(日本山人参)ではなく、ヒュウガトウキ(日本山人参)の成分に限りなく近いことが明らかになりました。

 

両者の間には共通の成分は認められたものの、そのとき大きな差を見せたのがイソエポキシプテリキシン(英語名称YN-1)の含有量でした。

YN-1はヒュウガトウキ(日本山人参)を決定づける特殊な有機化合物だと判明したのです。

そして、現在も研究が進められています。

 

ヒュウガトウキはセリ科、朝鮮人参はウコギ科

ヒュウガトウキ(日本山人参)は、セリ科のシシウド属に属します。

それに対し、朝鮮人参(高麗人参)はウコギ科のトチバニンジン属に属します。

 

ヒュウガトウキ(日本山人参)は日本固有の希少植物で、朝鮮人参(高麗人参)とは全く種類が違います。

ヒュウガトウキ(日本山人参)がどうして日本山人参(ニホンヤマニンジン)と呼ばれるようになったのかは不明です。

おそらく根っこごと引っこ抜いた姿が朝鮮人参(高麗人参)のようで朝鮮人参(高麗人参)と勘違いされた歴史的経過もあって、日本山人参(にほんやまにんじん)と呼ばれるようになったと思われます。

 

純正日本山人参の成分詳細

純正日本山人参ティーバッグ

純正 日本山人参(ヒュウガトウキ)は、栄養素がたっぷりで、特にカリウム(2500mg)、カルシウム(1900mg)、ビタミンE(18.4mg)の含有量は飛び抜けています。

また今話題のコエンザイムQ10など35種類以上のビタミン・ミネラルが豊富にバランス良く含まれています。

 

最近の日本人の栄養調査を見ると、一致して指摘されている点は、「ほとんどの栄養素は必要量を満たしているのに、カルシウムだけが不足している」ということです。

カルシウム不足は老年期に入ってから骨粗鬆になるばかりでなく、若年層でも骨がもろくなって骨折しやすくなります。

カルシウムの必要量は1日600mgとされ、この1,5~2倍を摂ることが推奨されています。

このようにカルシウムひとつとっても、純正 日本山人参(ヒュウガトウキ)は現代人に必要な栄養素をバランスよく含んでいるのです。

 

ヒュウガトウキ(日本山人参)の秘密は今注目のYN-1

yn1ヒュウガトウキ(日本山人参)を構成する有機化合物は4つ発見されています。

その中でも特に有機化合物YN-1が、ヒュウガトウキの主翼を担う特殊な有機化合物として脚光を浴びています。

ヒュウガトウキ(日本山人参)の熟成葉に有機化合物YN-1が大量に含まれていることがわかっています。

日本山人参茶ティーバッグ 栄養成分表示 ( 標準100gあたり)
エネルギー 372kcal ビタミンK 890μg
水分 3.4g ビタミンB1 0.03mg
たんぱく質 11.1g ビタミンB2 0.59mg
脂質 5.2g ナイアシン 4.4mg
炭水化物 70.3g ビタミンB6 0.46mg
灰分 10.0g ビタミンB12 0.29μg
ナトリウム 2mg 葉酸 51μg
カリウム 2500mg パントテン酸 0.83mg
カルシウム 1900mg ビタミンC 2mg
マグネシウム 130mg セレン 0.03ppm
リン 200mg コエンザイムQ10 3.2mg
50.4mg ヒドロキシプロリン 0.14g
亜鉛 3.0mg 総フェルラ酸 34mg
0.79mg ケイ素 2,040ppm
ビタミンA
α-カロテン 14μg β-カロテン 3000μg
クリプトキサンチン 40μg β-カロテン当量 3000μg
レチノール当量 250μg / /
ビタミンE
α-トコフェロール 15.5mg β-トコフェロール 1.1mg
γ-トコフェロール 0.4mg δ-トコフェロール 1.4mg